マウスピースとは?
さくら歯科医院では、
- 歯ぎしりによる顎関節症治療、過度な咬耗の防止
- 睡眠時無呼吸症候群の改善
- スポーツ等でのけが防止
の目的で、マウスピースを使用した治療を行なっています。
いずれの用途の場合も個々人に合わせたオーダーメイドで作成しますので、上記のことでお悩みの方は、お気軽に当院にご相談ください。
歯ぎしりによる顎関節症治療、過度な咬耗の防止
寝ている間に歯をギリギリとすり合わせたり、カチカチと鳴らしたり、グググっと強く咬み合わせるのが歯ぎしりです。
この歯ぎしりは、顎顔面領域に様々な弊害を引き起こします。
まず一番症例数が多いのが「顎関節症」です。
「お口を大きく開けると顎が痛い」「あまり大きく口が開かない」「顎を動かすと音がする」などの症状が見られたら、顎関節症を疑います。
このような症状は、マウスピースを使用することでほとんどの場合、改善します。
また、歯ぎしりによって歯がすり減ったり(咬耗)、ひどいと歯根破折といって歯が割れてしまうこともあります。
その他、歯が揺れたり(咬合性外傷)、冷たいものがしみてきたりする(知覚過敏)原因になることもあります。これらの症状も、マウスピースによって改善します。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に舌が口の奥へ落ち、気道がふさがることで呼吸停止を繰り返す病気です。このことが原因となり、本人が気付かぬうちに脳や身体に負担がかかり、睡眠による十分な休息がとれていない状態となります。
その結果、起きている間に強い眠気や倦怠感、集中力の低下などが引き起り、日常生活に様々な悪影響を及ぼします。
また、高血圧症や糖尿病など、全身疾患との関連も報告されています。
このSASの治療法のひとつとして「マウスピース」の装着があります。
マウスピースを装着することで、口を閉じた状態から鼻呼吸を促し、下顎を前方に移動させて舌を引っ張り上げて、気道を開きます。
当院では睡眠専用外来の医療機関と連携して、睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応しております。
スポーツマウスガード
マウスガードとはスポーツのプレー中に起こる歯や口のケガなどを未然に防ぐプロテクター(保護装置)です。
マウスピース・マウスプロテクターとも呼ばれ、高性能の衝撃吸収材でできており、顎や口周りへの外部からの衝撃を緩和し、ケガや脳震とうを未然に防ぐ役割をもっています。
スポーツマウスガードは、練習・試合中に歯が折れる(破折)・抜ける(脱臼)、唇・舌・頬の粘膜など口腔内の外傷、顎の骨折、脳震とう等の防止や軽減に役立ちます。
加えてケガを防止できることから、安心・リラックスしてプレーに集中できる心理効果もあります。
また外部からの衝撃だけでなく、プレー中の「食いしばり」による歯の破折防止や、マウスピースを噛みこむことでより強い力が発揮されるという効果も報告されています。