どのような症状でお悩みですか?
歯が痛む、穴が開いた、歯ぐきが腫れた
「歯が痛む」患者様へ
歯の痛みの原因の約50%は「むし歯」ですが、逆に云うと、歯の痛みの半分ぐらいは「むし歯以外」の原因で引き起こされています。
何が原因で痛んでいるのか、歯科医院で診断してもらい、正しい治療を受けましょう。
歯の痛みは、「歯そのもの」が痛い場合と、「歯の周り」が痛い場合があります。
原因や進行度によって痛みの現れ方は異なります。
歯がしみる
冷たいものが触れるとしみる主な原因は、大きく二つあります。
- ①少し進行したむし歯
- ②知覚過敏
「少しぐらいなら大丈夫」と思っていると、原因がむし歯の場合、どんどん進行して激しい痛みに変わってきます。そうなると治療してもすぐに治らない、完治まで時間がかかることになってしまいます。
少し気になる症状が出てきたときは、早めにご相談ください。
噛むと痛い
噛むと痛い場合、「歯の周り」で何かが起きていることが多いです。
それが「むし歯菌が歯の外に出て悪さをしている」のか、「歯周病菌が歯の周りで悪さをしてる」のか、「噛み合わせや外傷」によって引き起こされているのか、レントゲン写真などによる詳しい診断が必要になります。
いずれにしても、原因が「歯の中」から「歯の外」に出た状態ですので、放置するともっと広がる可能性があります。
ズキズキする・激しく痛む
激しい痛みは危険信号です。歯やその周りが「早く何とかして!」と悲鳴を上げています。
激しい痛みの最中は、痛みを収める処置が中心になりますが、痛みが治まったからと云って「治った」訳ではありません。
激しい痛みが引き起こされたむし歯は深く進行していることが多いので、再発しないよう、引き続きしっかり治しましょう。
「歯に穴が開いた・歯が欠けてしまった」患者様へ
歯は外見上の印象に大きく影響しています。前歯が欠けてしまった場合などは目立つ部位である分、早急に治療をしたいものです。
逆に奥歯などの目立たない場所の場合、痛みがないからといって放置するとむし歯が進行したり、噛み合わせに悪影響を及ぼします。
歯が欠けてしまうことは健康上でも審美的な意味でも望ましくない状態です。もし欠けてしまった場合は小さな穴であってもできるだけ早く歯科医院で診察を受けましょう。
歯が欠けてしまう原因は主に下記の三つになります。
① むし歯によるもの
表から小さく見えている穴も、内部で大きく進行していることがあります。
穴の開いたむし歯は必ず進行します。痛みを感じないからといって放置せず、必ず歯科医院で診察を受けましょう。
② 外部からの衝撃や過大な噛み合わせの力によるもの
転んで顔面を打つ、交通事故、スポーツで顔に激しい衝撃を受ける、また、寝ている間の歯ぎしりや、食べ物に混ざっていた硬いものを噛んでしまった、などが原因で歯が欠けてしまう場合があります。
これらはむし歯ではないですが、放置すると欠けた部分からむし歯になっていきますので、早めの診察が必要です。
また、スポーツや歯ぎしりに関してはマウスガード(マウスピース)を装着することで未然に防ぐことが可能です。
③ 酸で歯が溶けてしまったもの
柑橘類のような酸の強いフルーツを頻繁に食べたり、健康のためにお酢を飲むなどの習慣がある方は、歯が酸性度の高いものに触れている時間が普通より多くなります。また、妊娠中につわりがひどい時も、胃液が口の中にとどまる時間が長くなります。
その結果、歯のエナメル質からカルシウムが溶け出す症状が進んで、歯がもろくなり、欠けやすくなります。
症状の進行は非常にゆっくりですが、酸性度の高い食品を口にする時は、水やお茶でお口をすすぐ習慣を身につけましょう。もし、これらが原因で歯が欠けてしまった時も、早めの受診をお勧めします。
「歯ぐきが腫れた」患者様へ
歯ぐきが腫れる原因のほとんどは細菌によるものです。
その細菌が、歯の中に出来たむし歯から来るのか(むし歯)、歯の周りの歯茎の隙間から入ったのか(歯周病)によって、治療の仕方が変わってきます。
歯茎の腫れは、身体の防御反応によってしばらくすると自然と治まったりしますが、それは原因となる細菌を一時的に封じ込めているだけで、ほとんどの場合、あとからまた腫れてくることが多いです。早めに治療を受けて、原因菌を退治しましょう。
また歯茎や舌にデキモノが発生する場合があります。これらはほとんどの場合、痛みを感じませんが、ごくまれに放置すると命に係わる病態(癌など)に変化することもあります。
お口の中に異質な腫れを感じた時は、是非ご相談ください。
ご紹介したむし歯治療やむし歯以外の治療(知覚過敏、歯周病治療、歯ぎしりのマウスピースなど)は、ほとんどが保険治療で対処できます。
歯を白くしたい、汚れが気になる
「歯を白くしたい」患者様へ
- 歯の色が気になりますか?
- 黒いところがある?
- 全体的に黄色っぽいと感じる?
どのような感じでしょうか?
「歯が白くない」状態になるには、大きく分けて3つの原因があります。
まず一つ目の原因は
「汚れや色素が付いている」から。
お茶やコーヒーをよく飲む、そして喫煙者である人は、その傾向が強いかもしれません。
その場合は、汚れを取ること(クリーニング)で、歯の白さを取り戻せます。
もちろん「保険治療」で解決できます。
二つ目の原因は
「虫歯ができてたり、虫歯の治療をした部分が古くなって変色した、
または差し歯の色が黒くなってきた」から。
これらを解決するには、むし歯の治療もしくは、古くなった詰め物、かぶせ物を取り替える必要があります。
歯の一部分を白い詰め物で修復する治療は「保険治療」でできます。
歯全体をかぶせる、また差し歯にする場合は、「保険治療」でできる場合と色や材質に拘ると「自費治療」になります。
三つ目の原因は
「歯そのものの色が、黄色っぽかったり、黒ずんでいたりする」から。
日本人の歯は、欧米人に比べて黄色っぽい傾向にあります。
また、年齢を重ねていくと、歯の中の老廃物によって、だんだん歯自体の色も黄ばんできます。
もちろん個人差はありますが、実は一般的にご自身で考えているより「自然の色」という場合が多いです。
しかし気になるものは気になりますし、「これが自然の色だとしても、私はもっと白い歯がいい!」と思われるかもしれません。
その場合の解決方法は、いわゆる薬剤や特殊な紫外線を使用して行なう「ホワイトニング」です。
「ホワイトニング」とは、歯の表面の「クリーニング」と違い、歯の中の色素や老廃物を分解して、歯を白くしていく治療方法です。
この治療の良い点は、むし歯治療と違い「歯を削らない」という点です。
そして自然な色合いで黄色味を除去していくことが出来ます。
ただし注意していただきたいこともあります。それは、
- ①使用する薬剤の酸性度が強く、知覚過敏症を発症することがある
- ②色は徐々に後戻り、また再着色するので、半年~一年ごとにメインテナンスが必要
- ③保険治療ではないので、価格が高め
などです。
さて、「あなたの気になる歯の色」はどれが原因でしょうか?
これらの原因のどれに当てはまるか、またいくつかの原因が複合しているのか、実際にお口を診せていただきながら判断して、「一人ひとりに合った治療法」を探して行きたいと思います。
是非ご相談下さい。
歯が抜けたところをどうにかしたい
不幸にしてむし歯や歯周病で歯を失った場合、その空間をそのままにしておくと、両脇などの歯がその空間を埋めようと移動してきます。その動きはやがて顎全体に広がり、歯の位置が変化し、噛みあわせが狂ってきます。
すると上手く噛めなくなるだけではなく、顔や身体のバランスまで狂ってきて、肩こりや頭痛など、さまざまな症状を引き起こす原因になります。
歯を失ってしまった時は、そのままにせず、適切な治療を受けましょう。
歯を失ってしまった際の治療法には、ブリッジ、入れ歯(義歯)とインプラントがあります。
①ブリッジ
失った歯の両側を削り、それらの上に歯の形をした人工物で橋渡しをします。
噛み心地はより自然に近く、多くの症例に保険が適用されます。ただし、入れ歯やインプラントとは異なり、両側の支えの歯を削らなければならないというデメリットもあります。
②入れ歯
かなり昔から行なわれてきた治療で、古くは室町時代に作成された木製の入れ歯が現存しています。それほど長い歴史を持つ入れ歯治療で、現在ではいろいろな材質で作成することが出来ますが、基本的な構造は歯の部分とそれを支える床の部分、入れ歯自体を口の中に固定するバネなどで出来ています。
ほとんどの症例で保険適用になり、ブリッジと違い、周りの歯を削らないというメリットはありますが、構造上大掛かりになり、装着している時の違和感が強く、慣れるまで時間がかかることが多いです。また取り外し式なのでしっかりと固定されていないため噛み心地もブリッジやインプラントより劣ります。
③インプラント
歯を失ってしまったところの骨に、チタン製の人工の歯根を埋入します。これがインプラントと呼ばれる治療法で、歴史は50年ほど、一般的に数多く普及してから20年たらずと比較的新しい治療法ですが、紆余曲折ありながら近年は信頼感も増してきました。
埋入したインプラントに土台を付け、さらにその上に歯の形の人工物を取りつけて完成となります。
ブリッジと違い両脇の歯を削らないですむうえ、入れ歯と違い固定式ですので自然な噛み心地で食事ができるのが最大のメリットです。
ただし現在インプラント治療は保険適用ではないため、治療費は高くなります。
顎が痛い、親知らずが痛む
顎が痛い
顎の痛みの原因には顎関節症が考えられます。
顎関節症とは、顎を開け閉めする時にカクカク音が鳴ったり、痛みがあったり、口が開きづらいなどといった症状をともなう顎の関節の病気です。
ひと口に「顎が痛い」といっても、発生する年齢や生活習慣、環境などにより、さまざまな原因が考えられますので、異常を感じたら早めにご相談ください。
治療法としては症状や原因によって、簡単に噛み合わせを調整するものから、マウスピースを装着しながら治す、関節周りや筋肉にレーザーをあてて治療するなどがあり、ほとんどの場合、保険治療の適用となります。
親知らずが痛む
親知らずが生えていること自体は問題ではありませんし、痛みがなければ気にする必要はありません。
しかし現代の日本人は顎が小さくなっており、顎の奥に親知らずがまっすぐ生えるためのスペースがなく、傾いたり横向きに生えたりする患者さんが多いように感じます。
まっすぐ生えていない親知らずは、下に示すように前方の歯に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
「顎の奥の方が痛い」「親知らずが痛い」という症状が出た場合は、もしかしたらそのような事が起きているかもしれませんので、レントゲン写真などでしっかりと診断する必要があります。
斜めに生えている状態だと、隣接する歯との間に汚れが溜まりやすくなります。さらに歯ブラシの毛先が届かないため、虫歯になりやすくなります。 | 斜めに生えることで接触した隣の歯を押し出す形になると、噛み合わせが変わってしまい顎関節に悪影響を与えることがあります。 |
いびきを治すマウスピース
「『いびき』と『歯科』と、どんな関係があるの?」って思われるかもしれません。
実は最近話題の「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の軽度な症例は、専用のマウスピースで改善するという報告があり、さくら歯科医院でも呼吸ケア学会の勉強会や講習会に定期的に参加して、そのような患者さんのための治療に取り組んでいます。
SASのマウスピース治療は、専門医院との連携により保険適用となります。当院では深谷市内の「プラーナクリニック 呼吸器睡眠センター」と連携しておりますので、ご自身やパートナーのいびきがひどい、寝ている時に呼吸が止まっているかもしれないなど、気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
マウスピースを安くオーダーメイドしたい
「スポーツで使用するマウスガードを安くオーダーメイドしたい」患者様へ
ラグビーのまち 深谷では中学生からラグビーをプレーする子ども達も多く、日々の診療でも「マウスガード(マウスピース)を作って欲しい」という要望を多く受けます。
そのニーズに応えられるよう、さくら歯科医院では各種マウスガード(マウスピース)に対応しております。
市販品の、お湯に漬けて口の中で形を整えるタイプのものは厚みもかなり厚く喋りにくい、またかなり熱いお湯に漬けないと整形出来ないため自分で作るのは難しいと云われております。
当医院で作成するマウスガード(マウスピース)は、個人個人模型を作ってオーダーメイドで作成するため、フィット感も良く、内側(舌側)の長さや厚みも調整できるので、つけたまま喋れます。
しかもオーダーメイドなのに比較的安価に作成できるので、ご高評いただいています。
参考価格
軟性ポリマー(薄め) 厚さ3mmプレート使用 色:透明のみ |
¥3,700 (税込) |
小中学生など、生えかわり途中で何回か作り変える必要のある児童生徒向け ラグビー、バスケットボール、野球など |
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軟性ポリマー(厚め) 厚さ3.8mmプレート使用 色:青・黄・緑・燈・白・黒 |
¥5,500 (税込) |
高校生以上 上記スポーツのほかに、アメフト、ラクロス、ホッケー、ボクシングなど (競技により色の規定があります) |
深谷市民の18歳以下の児童生徒には、半額の助成金(深谷市地域通貨ネギーにて)が交付されます。
是非ご相談下さい。
妊婦さんへ
お母様の食生活がお子さんの歯に影響します
「歯」をつくるための細胞は、胎生第7週の頃にすでにつくられ始めています。
お子さんの歯を丈夫にするためには、妊娠している間から栄養のバランスのいい食事をとることが大切です。
妊娠中の健診・治療
妊妊娠中は黄体ホルモンの影響により、口内炎や歯周病になりやすくなります。また生活リズムの変化、つわりによる食習慣の変化や胃液による口腔内の酸性度の上昇などにより、元からあるむし歯や歯周病、口内炎が悪化する可能性も高くなります。
深谷市では妊娠期間中の歯科健診に補助金が支給されますので、積極的に受けるようにしましょう(母子手帳交付時に各種医療券と共に健診用紙も交付されます)。
さくら歯科医院では、妊娠時歯科健診の時に、お口のケアや出産直後~1歳ぐらいまでの赤ちゃんの口腔ケアについてのお話しもしておりますので、是非この機会にご利用ください。
お子さんが生まれてからは、子育てを優先し、自分のことは後回しになり、受診する機会がほとんどない、といった状況になります。安定期に入れば妊娠時期の歯科治療は基本的に問題ないとされていますので、治療が必要なときは、体調をみながら、お口の健康状態を保つためにサポートさせていただきます。
出産後、産まれてきた子どもの虫歯予防は 0歳児から
妊娠中にお口の中の環境が変わりますので、妊娠期間中の健診と共に、産後お身体が落ち着いたら、一度はお口のチェックをすることが望ましいといえましょう。
そして、赤ちゃんも6ヶ月を過ぎたあたりから下の前歯が生えてきますので、離乳食に移行するあたりからは歯みがきを始める必要があります。
最初は歯ブラシに慣れるところから。お菓子の与え方や、口移しする際に注意すべきことなど、虫歯予防のためにすべきことは、この頃からたくさんあります。
是非赤ちゃんも一緒に健診に来てください。
むし歯予防に「フッ素」が有効って、本当?
むし歯に有効な物質は、正確には「フッ素」単体ではなくて、イオンの状態になっている「フッ化物」です。
現在市販されている歯磨き粉の90%にフッ化物が配合されているぐらい、むし歯に対する有効性と、身体に対する安全性が確立されています。
フッ化物が虫歯予防に有効な3つの理由
- ①歯を強くします(歯質強化)
- ②歯の修復を促します(再石灰化の促進)
- ③むし歯原因菌の働きを弱めます(菌の酸産生の抑制)
フッ化物を虫歯予防に上手に応用するために
日頃の歯みがきに高濃度フッ化物配合の歯磨き粉を使う。
虫歯予防には毎日の歯みがきが大事です。その時に使用する歯磨き粉をちょっと工夫してみてはいかがでしょうか?
最低でもフッ化物含有量が500ppm、できれば1000ppmの表示のある歯磨き粉を選びましょう。現在では1500ppmも配合されているものも売られています。(6歳以下では500ppmまで)
当院では高濃度フッ化物配合の歯磨き粉を販売しておりますので、ご相談ください。
歯科医院でのフッ化物の歯面塗布
歯磨き粉よりさらに高濃度(9000ppm)フッ化物配合ジェルを歯科医院にて歯の表面に塗る方法です。
この方法は特に生えたての歯に対して有効といわれており、小児期~永久歯への交換期のお子さまにお勧めいたします。3ヶ月~半年に一度、健診を兼ねてご来院していただき、歯の表面にフッ化物ジェルを塗ります。リンゴ味で美味しいので安心してください。
定期的に塗布することで、上の3つの作用がはたらき、むし歯になりにくいお口になります。
また大人でも、ホワイトニング後の歯質強化や、歯茎が下がり、根の部分が露出してきた歯のむし歯予防にも大変有効です。
基本的に健康保険治療で対応できます。
フッ化物洗口
ご家庭にて低濃度のフッ化物溶液でブクブクうがいをすることで、むし歯予防をします。フッ化物洗口は特に3歳~15歳ぐらいまでが対象です。
年齢によって洗口液の濃度、回数を調整しますので、最初に使用方法や注意点を指導しますが、あとは歯科医院にて薬剤をご購入いただいて、ご家庭で行なえる方法です。
フッ化物に対する正しい知識を身に着けて、一歩先行くむし歯予防をしましょう。