予防歯科について
予防歯科とは?
むし歯や歯・お口の不快症状が治ったら、
その状態をいつまでも保つために、予防に努めましょう。
特に歯周病は、近年生活習慣病のひとつと位置付けられており、日常のケアの重要性が注目されています。
また、ホワイトニングの処置をした場合なども、日常の食習慣などにより後戻りが起きますので、治療後には定期的な清掃や管理が必要となってきます。
「悪くなったところを治す」というのではなく、
「悪くならないように予防する」「お口の健康を保つ」
それが予防歯科の目的となります。
定期検診
「お口の健康を保つ」ためには、日ごろお家で行なうケアはもちろん、定期的に点検することが大切です。
また毎日しっかり磨いていても、どうしても磨き残しや歯石の付着は発生します。それをそのままにしておくと、むし歯や歯周病の原因になってしまいます。
ですから、定期的に歯科医院に来院して、定期健診を受けましょう。
定期健診のメニューは・・
- ① むし歯や歯周病、その他の病気になっていないかの確認
- ② 歯みがきでは取りきらない汚れや歯石の除去
- ③ 個人個人に合った歯みがき指導
- ④ 日ごろ気になっているお口や顎についての相談
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、
プロによる清掃・虫歯予防のことです。
「私は一日3回、しっかり歯みがきをしているから大丈夫!」そう思っている方でも、なぜか磨き残しがあったり、歯石が付いたりしてきます。
「私の磨き方が悪かったの?」「もっと回数を増やさないとダメ?」
いやいやそうではありません。
実は歯みがきだけだと限界があるのです。
お口の中の歯石や歯垢は、お口の中に元から存在する「口腔内細菌」が作り出します。
この菌たちは、歯の表面や歯と歯ぐきの隙間に「バイオフィルム」という棲家を作って、糖分をエサに歯石や歯垢を作り出すのです。
歯の表面のブラシが届く場所のバイオフィルムは歯みがきで除去できますが、歯と歯の隙間や、歯と歯ぐきの隙間のバイオフィルムは、歯ブラシだけで完全に除去することは出来ません。
PMTC(プロによる歯の清掃)の目的は、これら隠れたところの細菌の棲家を破壊して、お口の中全体の歯周病菌の数を減らすことです。
PMTCを定期的に継続して行なうことによって、お口の中で悪いことをする菌が少なくなりますので、歯石も付きにくくなり、歯周病になりにくい口腔内環境に変わっていきます。
歯石取などの治療は健康保険が適用されます。